第48章 最初で最後の
「……まだ昼前ですけど。
もう昼食食べるんですか?」
エマはゆっくりリヴァイから手を離すと、
問いかける。
「いや。そうじゃねぇよ。
お前、次の休みはいつだ?」
リヴァイがそう問いかけると、
エマは厨房に張り出してある
勤務表に目を向ける。
「……えーっと、4日後ですね。
それがどうかしましたか?」
「俺がお前に休みの日を聞く理由っつったら、
一つしかねぇだろうが。」
リヴァイは怪訝な目でエマを見た。
「もしかして、デートのお誘いですか?」
エマは少し、心が高揚するのを感じるが、
「ああ。
前日の仕事終わりから空けとけよ。」
と言うリヴァイの一言で、一瞬固まる。
「え、泊りですか……?」
「何だ。文句があんのか?」