第47章 薬の効能
「エマ。
お前を心から愛してる。」
リヴァイはそう言って、
優しい表情でエマに笑いかけると、
ゆっくり目を瞑った。
エマはリヴァイを抱きしめながら、
耳元で聞こえるリヴァイの寝息に耳を澄ませる。
もう胸の高鳴りを抑えることはできそうにない。
その上、意外とこの胸の高鳴りは
心地良かったりもする。
これだけ想われていた事実を知れて、
こんなに心安らげるなら、
やっぱり知って良かったのかもしれない。
最初は知らない方が
良かったと思ってしまったが……
前言撤回しよう。
エマはそんなことを思いながら、
リヴァイを抱きしめたままで、
そして、穏やかな気持ちのままで眠りについた。