第47章 薬の効能
「ちょ、え、いきなりどうしたんですか?」
エルヴィンならまだしも、リヴァイが急に
こんなことを口走るのは意外すぎて
エマはつい声が裏返る。
だが、リヴァイはエマを
優しく抱きしめたまま、口を噤んだ。
エマは混乱したまま、
リヴァイに質問を投げかける。
「……起きてますか?」
「起きてる。」
「……ふざけてるんですか?」
「ふざけてねぇよ……」
「……寝起きでやりたくなった感じですか?」
その質問をした途端、
リヴァイはエマを少し離し、目を見つめた。
「そんなもんしなくていい。
こうしてお前を、お前の体温を
肌で感じられたら、それでいい。」
予想外すぎる返答に、
エマは一気に赤面する。
これは新手の作戦なのか?
こんなに私の気を動転させてどうするつもりだ?
動揺する気持ちを抑えようと
考えを巡らした結果、
「あれ、やっぱり自白剤だったってこと……?」
と、一つの結論を導き出した。