第47章 薬の効能
「リヴァイさん?!」
エマはリヴァイの側により、肩を揺する。
が、特に反応が返って来ることもなく、
代わりに寝息が聞こえ始めた。
「……寝てる。」
エマは一気に安堵し、ベッドに座り込む。
リヴァイの表情は穏やかで、
どうやら熟睡状態のようだ。
「良かった……
ただの睡眠薬だったんだ……」
気が抜けたエマは、
リヴァイの隣で横になると
リヴァイの寝顔を見つめる。
最近は仕事で忙しかっただろうから、
寝る暇もあまりなかったのだろう。
それなら、薬の力を借りてでも、
これだけ熟睡できるのは、
良いことなのかもしれない。
エマはそんなことを思いながら、
リヴァイの気持ちよさそうな寝顔につられて、
目を瞑った。