第47章 薬の効能
「お前、こんなもん隠して、何のつもりだ?」
「……別に隠した気はないですけど、
年頃の女が栄養ドリンク飲んで寝てるとか、
ちょっと恥ずかしいじゃないですか。」
エマは咄嗟に作ったそれなりの理由を
リヴァイに述べた。
リヴァイは瓶の中身をじっと注視し、
「おい、これ、本当に栄養ドリンクか?」
と、エマに声を掛ける。
『何で急に疑い始めるわけ?
見た目で分かるはずないのに!』
エマは一気に心中穏やかではなくなるが、
「……見ての通り、栄養ドリンクです。」
と、冷静に答えた。
リヴァイはエマの表情を
注意深く窺いながら、瓶の蓋をひねり
「そうか。
それならこれを俺が飲んでも、
何の問題もねぇよな?」
と、瓶を口元に近付ける。
「ちょ!ちょっと待ってください!」
エマは思わず声を上げてしまい、
しまった、と思いつつも、
リヴァイから瓶を取り上げようと手を伸ばす。