第47章 薬の効能
リヴァイは部屋に入るなり、
不自然に伏せられた本に目を向ける。
『……まずい。すごい見てるけど……』
エマはリヴァイの視線に気づき、
リヴァイの手を引いてベッドに座らせた。
「どうした?早速したくなってんのか?」
リヴァイはそう言って、
エマの手を引いて、隣に座らせる。
「そういう訳ではないですけど、
座るところ、ベッドしかないので……」
エマはなるべく平静を装うが、
「そうか。
そんなに見られたくねぇもんがあるんだな。」
リヴァイはスッと立ち上がると、
机の上の本に手を伸ばした。
「ちょ!それ、プライバシーの侵害ですよ!」
エマはリヴァイの腕を掴むと、声を上げる。
「……ほう。
ますます興味が湧いたじゃねぇか。」
リヴァイは少し頬を緩めると、
「それなら、
お前に選択肢を二つやるよ。」
そう言って、エマに提案を持ちかけた。