第47章 薬の効能
『ああは言ったものの、
最近リヴァイさんと全く会ってないし、
急に栄養ドリンクなんて渡しても、
絶対飲まないよな……』
エマは自分の部屋に戻り、
瓶を片手に悩み耽る。
『しかも、飲まされたと分かった後の
リヴァイさんの仕返しが怖い……
……やっぱり飲ませらんないよなぁ。』
そう思い、瓶を机に置いたとき、
「エマ。部屋にいるのか?」
と、ドアの外から
リヴァイの声が聞こえた。
『い、今来ちゃうの?!』
エマは焦りながらも
「います!今ドア開けます!」
と、ドアに向かって声を掛けてから、
読みかけの本を広げ、瓶の上に伏せた。