第47章 薬の効能
「リヴァイって、
あんまり自分の話しないでしょ?
だから、少し興味あるし。」
平然とそう言うハンジに、
「だからって、私がこれリヴァイさんに
飲ませれると思いますか?」
と、問いかける。
「うん。
私よりは確実に飲ませれるでしょ。」
ハンジはそう言いながら、
以前リヴァイに新薬を飲ませようと
試みたことを思い出し、
一瞬身体を震わせた。
「私が渡しても、絶対飲んでくれないし。
でもエマが渡したら、
警戒せず飲んでくれそうじゃん!」
「……うーん、
興味がない訳ではないですけど、
上手くいく気はしないです……」
エマは小さくため息を吐く。
「まぁ、難しかったらまた別の手を考えるよ!
取り敢えず、ちょっと挑戦してみて!」
ハンジは明るくそう言ってエマの肩を叩き、
エマは俯くように頷いた。