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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第8章 納得したくない確証





次の日の夜。
エルヴィンとエマは、
厨房の隅で息を潜めていた。


「エルヴィンさん、
本当に上手くいきますかね……?」

「どうだろうね。
ただ、何もしないよりは何かした方が
気が紛れるだろう?」

エルヴィンはそう言ってエマに笑いかける。



「でも、もし本当に浮気だったら……」

「その時は私の所に戻ってきたらいい。
簡単な話だ。」

エルヴィンはエマの頭に手を置いた。


「大丈夫だ。きっとリヴァイは
そんなことをするような奴ではないよ。」


優しいエルヴィンの表情を見ると
エマの心は少し落ち着き、小さく頷いた。





しばらくすると、
リヴァイが食堂の前を通る。


リヴァイは一瞬食堂に目を向けたようだが、
明かりが付いていないことに気付き、
すぐ目を逸らし食堂を通り過ぎた。



「やっぱり今日も行くみたいですね……」

「そうだな。
とにかく先回りして外に出よう。」


エルヴィンとエマは、
厨房の勝手口から外に出た。

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