第45章 突然のお誘い
友達……
その言葉を聞き、サラの顔が思い浮かんだ。
舌が肥えているナイルが、
美味しい料理の店、と言うくらいだから
相当いいところに
連れて行ってくれる気はしていた。
サラと一緒を誘えば、喜んでくれそうだ。
「分かりました。
本当にご馳走になってもいいんですか?」
エマがそう言うと、
ナイルは俯いていた顔を上げ
「ああ。勿論だ。」
と、嬉しそうな声を上げた。
ナイル師団長も、
こんな声を出すことがあるんだ。
エマはまたナイルの意外な一面を見て
不思議な気持ちになる。
そして、ナイルは
日にちと時間をエマに伝えると、
足早に憲兵団の基地へ帰って行った。