第45章 突然のお誘い
次の日の夕方。
エマは菜園から基地に帰る際中、
意外な人物に声を掛けられる。
「エマ。少し時間いいか。」
後ろを振り向くと、
そこにはナイルが立っていた。
「……ナイル師団長?
どうしたんですか、こんな所で。」
エマはナイルの側に寄る。
ナイルが調査兵団の基地に
来たところを見たのは、
これが初めてだった。
調査兵団とナイル、
あまりに不調和な組み合わせに
思わず首を傾げそうになる。
「いや、ちょっと用があって
ここまで来たんだが……」
ナイルはそう言いつつ、
エマから目を逸らし
「……この間は、悪かったな。」
と、小さな声で言った。