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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第7章 疑惑と予感と確信



「相変わらず君は、
私の心を掻き乱すのが上手い。」

「……すみません。
ほんと、自分勝手ですよね……」

エマはゆっくり
エルヴィンの腰に手を回す。



「……だが、そんな君を
私はまだ想っているんだよ。」


エルヴィンの声は落ち着いているが、
どこか寂しそうでもあった。



「君がリヴァイのことで泣いている姿を見ると、
私の決断が間違っていたのかと不安になるよ。」

「こんな早々にそんなことを
思わせてしまってすみません……」

「君が謝ることではないだろう。」

エルヴィンはそっとエマを離す。



「これ以上抱きしめていたら、
君を部屋に連れ込みたくなってしまう。」

そう悪戯に笑うエルヴィンに

「……同じく私もです。」

と、エマは大きくため息を吐いた。


それと同時に、
何かを思い出したかのように顔を上げた。

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