第42章 柔軟相手
「トレーニングってどこでするの?」
「この時間は使ってない訓練部屋があるから、
そこでしようと思ってる。」
「……ふーん。」
ジャンはエマの顔を覗き込むと、
「なに?興味あるの?」
そう言ってエマに笑いかける。
「ジャンがどんなトレーニングしてるのか、
興味はあるな。」
エマが正直に答えると、
「それなら、ちょっと付き合ってよ。
柔軟体操も誰かとやる方がいいし。」
ジャンは嬉しそうに言った。
「え、でも、私身体硬いから、
ジャンの柔軟体操に付き合える自信ない。」
「別に付き合わなくてもいいよ。
取り敢えず、俺のストレッチを
手伝ってくれるだけでもありがたいし。」
エマは少し考える素振りを見せ、
「分かった。
それなら付き合おうかな。」
と、ジャンに笑いかけた。