• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第38章 諦めない権利



「ってことはだな、
俺は殆ど希望がないってこと?」


エマは少し考える様に
顎元に手を当てると、

「希望がない、と言うより、
ジャンを恋人にしようって考えは
今のところない。」

そう言いきった。


「それは、今のところ、の話だよな?」

ジャンはエマの言い回しに食付く。


「……ごめん。
今の状態の私には、これ以上何とも言えない……
ジャンのことは大好きだけど、
今のこの状況で恋人って考えは
浮かばないというか……」


その言葉を聞き、
ジャンは大きくため息を吐く。



「今のエマさんに何言っても、
確かな返事は返って来そうにないな。」

「分かってくれてありがとう……」

エマは小さく頭を下げた。



「取りあえず今は、
リヴァイ兵長かエルヴィン団長か
どっちを恋人にするか、ってことで
悩んでる訳でもないんだろ?」

「そうだね。
今はとりあえず一人でいたい。
一人は嫌なんだけど、一人で冷静に
考えないといけないんだと思う。」

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp