第37章 欲しい未来
「第一、性欲を我慢する必要がどこにあるんだ?
一番解消すべき欲だろうが。」
「リヴァイさんはもっと
睡眠欲の解消を優先すべきですよ。」
エマは思わず突っ込みを入れた。
「とにかく、こっちはお前を
諦めた訳じゃねぇんだ。
抱きたくなったらお前を誘う。」
「そんな堂々と言われましても……」
エマはリヴァイから目を背ける。
リヴァイはエマの顔を覗き込むと、
「それなら俺は、前みたいに諸々の女を
片っ端から抱けばいいのか?
俺がお前以外の女を抱いても、
お前は何も感じないのか?」
そう言ってエマの頬に手を当てた。
「……意地悪な質問をしますね。」
エマはそう言ってため息を吐き、
「それ言われて、私が笑顔で
どうぞ他の女性を片っ端から抱いて下さい。
なんて言うと思いましたか?」
と、リヴァイの目を見入った。
「思わねぇよ。
だから言ったんだろうが。」
「……ズルいですよ、リヴァイさんは……」
エマは困窮した表情を浮かべる。
「お前の気持ちが全部俺に戻ってくるまで、
身体くらいは引き留めときたいんだよ。」
リヴァイはそう言いながら、
エマの耳元に舌を這わす。