第37章 欲しい未来
「ちょ!もう、ダメですよ!」
エマは両耳を手で塞ぎ抵抗した。
「……と言うか、そろそろ寝ませんか?
リヴァイさん、明日からまた忙しいのに……」
エマの心配そうな声を聞き、
「急に現実に引き戻してくるな、お前は。」
と、リヴァイは小さく笑う。
「……そうだな。
明日からまた忙しくなる。」
そう言うリヴァイの表情は寂しげで、
エマは何も言わず
優しくリヴァイの髪を撫でた。
「なんだ。俺を慰めてんのか?」
「……いえ。
私がこうしたかっただけです。」
エマはそれだけ言って、
リヴァイの髪を撫で続ける。
リヴァイはエマをそっと抱き寄せると、
「……今日はこうして寝てもいいか?」
そう言ってエマの頭に顎を乗せた。
エマはリヴァイの胸の中で、
そっと頷いた。