第37章 欲しい未来
「……もう、ほんとに、
自分が情けないんですけど……」
結局リヴァイに身体を許してしまったエマは、
うつ伏せになり枕に顔を埋める。
「今更何言ってんだよ。仕方ねぇだろ。
もうお前の身体は、情欲に流されるように
出来上がってんだからな。」
リヴァイはそんなエマを
楽しそうに見ながら、
エマの髪を優しく撫でる。
「今からこんなことじゃ、
先が思いやられるよ……」
エマは枕に顔を埋めたまま、
小さく呟いた。
「だが、この調子でお前がエルヴィンにまで
抱かれることを考えると、癪に障るな……」
リヴァイは眉間に皺を寄せる。
「……いや、私はこれでも一応、
誰にも身体を許さない決意の元、
この決断をしたんですけど……」
「おい、どの口がそんなこと言ってんだ?」
リヴァイはそう言いながら、
エマの頬を抓む。
「ふいまふぇん……」
エマはリヴァイに
頬を抓まれたまま謝ると、
「いいんだよ。
お前はもっと欲に正直に生きれば。」
そう言って呆れたように笑い、
エマから手を離した。