第37章 欲しい未来
「自分勝手なのは承知しています……
でも、一人で考える時間が欲しいです。
……私はそろそろ、
独りを経験するべきなんだと思うんです。」
「それならその間、俺はお前の心を
揺さぶり続けてもいいのか?」
リヴァイからの予想外な問いに、
エマは思わず言葉を失う。
「お前がそんなに言うんだったら、
お前に俺をまた、完全に愛させるまでだ。」
リヴァイはそう言うと、
真剣な表情でエマを見た。
「俺はお前が側にいる未来を
欲してるんだよ。
それを手に入れる為だったら、
いくらでもお前の心に入り込んでやるよ。」
リヴァイの語調は力強く、
エマは思わず唖然とする。
まさかリヴァイがそこまで自分に
執着してくれているとは、思ってもみなかった。
予想だにしない言葉を一遍に投げかけられ、
自分の体温が一気に上昇した気がした。