• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第37章 欲しい未来





兵士の手当が少し落ち着いてきたとき、
エマは夕食の準備をする為、
早足に食堂へ向かう。


既に太陽は完全に沈み切り、
それにより自分が半日以上も
講堂で過ごしていたことに気付く。


必然的に調理する時間は少なくなり、
効率よく料理する手順を考えながらも、
頭の中は大半が、リヴァイの今の状態を
心配する気持ちで占めていた。




その時。


「エマ。」


後ろから、今まさに会いたいと
思っていた人に声を掛けられ
勢いよく振り向く。


「リヴァイさん、おかえりなさい。」

エマはそう言うと同時に、
リヴァイの手を強く握った。


「……ああ。」

リヴァイはそれだけ言うとエマを強く抱きしめ、

「今晩は帰りが遅くなる。
……だが、俺の部屋で待って居てくれるな?」

と、疲れを隠すような優しい声で言った。


「はい。勿論です。」



どうしたらリヴァイの憔悴しきった心を、
身体を、癒せるのだろうか。


エマはそう思いながら、
強くリヴァイを抱きしめた。


/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp