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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第35章 揺れ動き続ける



「……エマ。
私が君に何を言われても、
期待しないと思っているのか?」

エルヴィンは
ため息を隠すように言った。



「そこまで言われて、
私が君を諦められると思っているのか……?」

エルヴィンはそう言うと、
再びエマの手を握る。



「……君が欲しい。
君の心も身体も全部、
私が一人で独占したいんだ。
愛してもらえなくていいなんて
本心なはずがないだろう……」


「……それ言ったの、覚えてたんですか?」

エマは思わずエルヴィンを見入った。


「いや。君の反応を見て、
きっと言ってしまったんだろうと
思ったんだよ。」

エルヴィンは小さく笑う。




「……だが、もう無理だ。」

エルヴィンはベッドに手を突くと、
エマの顔を正面から見つめた。

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