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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第35章 揺れ動き続ける



「……君を愛してる。
もうこんな言葉では言い表せない程に
君のことを想っているんだ……」

「それなら、最後まで私の話を」
「ダメだ。聞けない。」

エルヴィンは強い語調で、
再びエマの言葉を遮った。


「言っただろう?
私は、君が一番幸せになる方法を
自分で選択して欲しいと。」

エルヴィンはエマから手を離した。


「今、君を揺り動かしているのは、
私のこの感情だ。
君自身が私を選択しているのではない。」


エルヴィンの声から、強い感情が読み取れる。



「君の幸せを一番に願っているはずだったが、
……私がそれを、ずっと邪魔していたんだよ。」




「……それなら、
私は邪魔されたら揺らぐような心で、
リヴァイさんを愛していたってことですか?」

「違う、そういう事を言っているのでは」
「そうではないなら、どういう事なんですか?
結局私は、誰も愛せてなかった
って事なんですか……?」


エマは強く目を瞑った。




もう感情を抑えられそうにない。

伝えてしまって楽になろう……


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