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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第34章 魅かれた女性



「彼女は料理が特別うまかっただろう?
初めてスープを飲んだときに
衝撃が走ったんだよ……
完全にただの一目惚れだ。」

話し終えると、ナイルは乱暴に頭を掻きむしる。



「……そうだったのか。
では、リヴァイと同じか。」

「は?リヴァイ?!
そう言えば、元々彼女は
リヴァイと付き合ってたらしいな。」

エルヴィンはそう言うナイルの顔を見入って、

「いや。
今も彼女はリヴァイの恋人だ。」

と、少し声を大きくして言った。


ナイルは一瞬言葉を失い、立ち竦むが

「……いや、まさか。そんな噂は」

そう言いかけて、

「憲兵団は、
いつも噂が巡るのが遅いんだよ……
俺はかなり前に彼女と別れている。」

エルヴィンの言葉に遮られる。



「え、それなら俺は
とんでもないことをしたってことか……?」


ナイルの顔は一瞬にして青褪めた。



「そうだな。
もしこのことがリヴァイに知れたら、
殺されるどころの騒ぎではないだろう。」

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