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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第31章 プロポーズ



エマがそんなことを考えていると、

「……私は、そんなに
まずいことを言っていたのか……?」

そう言ってエルヴィンは
青褪めた表情でエマを見る。


本当に覚えてないという事が
表情から有り有りと読み取れた。



エマは少し笑うと

「かなり言いましたよ。
問題発言連発ですよ。」

そう言ってエルヴィンの目を見入る。


そしてすぐ目を逸らし、

「まぁ、教えないですけどね。」

と、素っ気ない態度でスープを口に含んだ。




「すまなかった……
私は君を傷付けてしまったんだな……」

あまりに落胆した表情のエルヴィンに

「いや、そんな落ち込まないで下さい。
今のは完全に冗談のノリで
言ったはずなんですけど。」

と、エマは焦って声を掛ける。


「と言うか、傷付けられてはいないです。
色々暴露はされましたが。」


エルヴィンは勢いよく顔を上げると、

「暴露?一体私は何を暴露したんだ?」

そう言ってエマの目を見入る。


エルヴィンの真剣すぎる眼差しに
戸惑いながらも

「……教えませんよ。と言うか、
口に出すのも恥ずかしいですから。」

と、エマはエルヴィンから
目を逸らした。



「……そんな恥ずかしいことを
私は酔いと媚薬の勢いで口走るような
男だったんだな……」


エマは再び俯く
エルヴィンの肩を叩くと、

「もう、この話は止めましょう。」

そう言って呆れたように笑った。

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