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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第29章 愛していたい



「そんな絶望的な顔、しないで下さいよ。」

少し呼吸が落ち着いたエマは、
エルヴィンの髪を優しく撫でる。


「大丈夫です。
激情的なエルヴィンさん、
初めて見たんで少しびっくりしましたけど。」


「私もあんなになったのは初めてだよ……」

エルヴィンはエマに髪を撫でられながら俯く。


だが、

「それなら尚更、
私が相手出来て良かったですよ。」

エマのその言葉を受け、
少し顔を上げた。



「あんな乱れたエルヴィンさん、
他の人に見せたくないです。」

エマはそう言いきった後、
少し沈黙し、酷く後悔する。

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