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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第29章 愛していたい



恋人でもない相手を、
あたかも束縛するような発言をしてしまった。

ただでさえ、エルヴィンは
自分に好意を抱いてくれているのに
これ以上思わせぶりなことを言って
どうするんだ……


そう考えたところで、
小さくため息を吐き、目を伏せた。



エルヴィンは
そんなエマの様子を見ると、

「……エマ。君はどれだけ
私の心を掴んでおけば気が済むんだ?」

そう言いながら、エマを抱き寄せた。


「そんなことを言われてしまったら、
私が君を諦め切れる可能性が、
早々に下がっていく一方なんだが。」


そう言うエルヴィンの声は、
とても穏やかだった。



「すみません……
そうですよね……
……つい、口を突いて出ました。」

エマは自分の失言に深く反省する。

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