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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第5章 違和感と混乱



「エマさん。大丈夫?」

食堂に戻ると、エレンは心配そうに
エマの顔を覗き込む。


「……うん。
まぁ、さっきのだけじゃ、
何とも言えないからね。」

「そう?あんなに距離近かったのに?
しかもこんな夜遅くに二人きりでいたのに?」

エレンは動揺を抑えきれない様子で話し、

「さすがにあれは、
怒っていいと思うんだけど。」

と、思わず声を張った。



「……そうなのかなぁ。
何か事情があったのかもしれないし。」

「エマさんに内緒にしてる時点で、
俺はおかしいと思う。」

「……そうだよね。」

エマは何かを考える様に目を瞑った。




「取りあえず、明日聞いてみる。」

「それがいいよ。」

「エレン、さっきのことは、
内緒にしててくれる?」

「もちろん。誰にも言わない。」

エレンはそう言ってエマの手を握った。



「エマさん。リヴァイ兵長に限って、
やましいことなんてしてないとは思うけど、
万が一何かあったら、
俺、何でも力になるから。」


エレンの真剣で勇ましい目に、

「ありがとう。
また話聞いてもらうかもしれないから
その時はよろしくね。」

と、小さく笑いかけた。


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