• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第26章 涙の意味




しばらくして、
エマをゆっくり離したリヴァイは

「お前の考えは分かった。
だが、最終的な決断は俺がする。」

と、エマの目を見つめた。


「それなら、もう事後報告はいらないです。
リヴァイさんがどっちの決断をしたにしても、
またこんなに悶々とした気持ちになるのは
嫌ですから。」

エマはそう言って小さく笑うと、
リヴァイの頬に手を当てる。



「そもそも私はリヴァイさんに
愛されてる自信があるからこそ、
こんなことができるんですよ?
だから、そのことも考えて判断して下さい。」


「……相変わらずお前はバカだな。」

冗談めかして言ったエマの一言に、
リヴァイは小さく笑い、唇を重ねた。



そっと触れた唇は
それ以上を求めることもなく、
ただ優しく唇だけを丁寧に愛撫する。




「……リヴァイさん、
明日どうなるか分からないんなら
先に私抱いてもらってもいいですか?」

「こんな雰囲気にしておいて、
お前を抱く以外の選択肢は用意してねぇよ。」


リヴァイの即答にエマは少し笑うと、
再び唇を寄せた。


/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp