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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第25章 存在意義



「お前は必要な人間なんだ。
俺にとっても、この兵団にとってもな。
それを正しく理解しろ。」

「……もしかして、ジャンとの会話、
聞いてたんですか……?」

エマは思わず問いかける。


「聞いてたんじゃねぇ。聞こえたんだよ。」

「……同じことじゃないですか。」

リヴァイの言い訳のような言い回しに、
エマは少し笑った。




リヴァイはエマの頭を撫でながら

「お前がここに来なかったら、
なんてことは考えたくもねぇ。
そんなもん、クソな生活に決まってる。」

と、不快感を声で表す。



「お前が俺に力を与えてるんだ。
そろそろそれくらい自覚しろよ。」


リヴァイの言葉は優しく、
エマの心は温かい気持ちに包まれた。



そして、

「リヴァイさん、愛してます。」


もう、そう言わずにはいられない程に、
リヴァイへの気持ちが溢れ出す。



「……おい、急に何言い出してんだよ。」

リヴァイはエマの突然の告白に、
思わず声を上擦らせる。


「……リヴァイさんの力になりたいです。
ずっとここに居させてください。」



リヴァイはまた強くエマを抱きしめると、

「当たり前だ。」

そう言って少し頬を緩めた。



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