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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第25章 存在意義



ジャンはエマの頭を
くしゃくしゃ撫でると、

「何バカなこと言ってんだよ。
エマさんがここにいなきゃ、
俺なんかもう巨人の餌にでも
なってたかもしれねぇんだぞ?」

そう言って、小さく笑った。



「エマさんが
ここで待ってくれてると思うから、
俺は絶対ここに帰らなきゃいけない
って思えるんだ。
エマさんがここにいることが、
俺の心の支えになってる。」



ジャンの言葉は、
エマの心を少しずつ落ち着かせる。



「俺が調査から帰って来る度、
エマさんが
“おかえり、帰って来てくれてありがとう”
って言ってくれるから。
それが聞きたくて、
俺は調査で力を出せるんだよ。」


エマの涙は止まる気配がなく、
それどころか溢れ続け、
ジャンの服を湿らしていく。

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