第4章 料理長らしく
「お前にしてもらうより、
こっちの方がいいんだよ。」
「……まだあの時の事、
引きずってるんですか?」
エマは、以前リヴァイと別れた後、
数週間に渡って自分がリヴァイに
してきた行為を思い出す。
「引きずってる訳じゃねぇ。
だが、もうあの時のことを
思い出すのは癪だからな。」
「……引きずってるじゃないですか。」
エマはそう言うと小さく笑った。
「とにかくお前もそんなことばっかり
考えてんじゃねぇよ。
どんだけ俺のことを
性欲に塗れた男だと思ってんだ?」
リヴァイは眉間に皺を寄せてエマを見る。
「人並み以上には、
性欲が強い方だと思ってますけど。」
エマが冷静にそう言うと、
リヴァイは頬を緩ませ、
「それなら、
お前が出来るようになったら、
しっかり俺を楽しませてくれよ。」
エマの耳元でそう言った。
「……頑張ります。」
エマはリヴァイを
強く抱きしめ返した。