第4章 料理長らしく
「エマ、もう仕事は終わりか?」
「はい。リヴァイさんは?」
「俺も終わった。」
リヴァイはそう言って立ち上がると、
ドアに向かって歩き出す。
エマがリヴァイの後姿を
見送っていると、
「おい。
俺の部屋に来るんじゃねぇのか?」
リヴァイはそう言って振り返った。
「あ。はい。行きますっ。」
エマは急いで立ち上がると、
リヴァイの横に並んで歩き出した。
エマはリヴァイの部屋に入るなり、
「リヴァイさん、
先に言っときますけど、
今日はできないんで、私がしますよ。」
と、声を掛ける。
「ああ。生理か。」
「……分かってるんなら、
そんなハッキリ言ってくれなくても
いいんですけど。」
「別に照れることでもねぇだろうが。」
リヴァイは少し俯くエマの顔を覗き込む。
「それならしなくていい。
別に毎日抜く必要なんてねぇからな。」
リヴァイはそう言ってソファーに座った。
「いや、でも申し訳ないんですけど。」
「何がだ?」
「一緒に居るのに、
リヴァイさんの欲求を満たせれないことが。」
リヴァイはエマの手を引き、
隣に座らせると
「俺がいいっつってんだろうが。」
そう言ってエマを優しく抱き寄せた。