第24章 生きている価値
その時。
「という事は、ここに居る男は全員、
殺してもいいってことだな?」
ドアが開くと同時に、
冷淡で毒心に満ちた声が、倉庫に響く。
「リヴァイさん………」
エマはため息を吐くように声を出した。
すると後ろから、
「兵長。
俺、もう我慢できそうにないんで、
取り敢えず巨人化してもいいですか?
許可をお願いします。」
と、今にも手に噛み付かんとする
エレンが顔を覗かす。
「お前の気持ちは分からんでもないが、
それは無理だ。」
リヴァイは冷静な口調で
エレンに声を掛けた後、
「……こいつらは俺が一人残らず、
残虐に殺してやるよ……」
と、劣悪な表情で
男たちを睨み付けた。
男たちの顔から、
一気に色がなくなるのを感じる。