第24章 生きている価値
その直後。
「おいおい、
先走ったことをするな。」
そう言って倉庫に入ってきたのは、
ピクシスだった。
その横には、肩で息をするジャンがいた。
「またえらいことをしてくれたもんじゃな。」
ピクシスはそう言って長髪の男に近付く。
長髪の男は、これがどういう状況なのか
未だに理解しきれていない顔をしていたが、
ピクシスが目の前に来たところで、
一気に青褪めた。
「お前、まだこんなことをしておるのか。」
長髪の男は、
ピクシスと目を合わせようとしない。
「次はもうない、と言ったはずだが」
「もうないなら俺に殺させろよ。」
リヴァイはピクシスの発言に口を挟む。
「リヴァイ、落ち着け。」
ピクシスはリヴァイを
なだめる様に声を掛けた後、
「ワシはお前を更生させるつもりで、
また空を仰げるようにしてやったのに
その恩をこんな形で返すとはな。」
そう言って男を睨み付けた。