第4章 料理長らしく
「おい。本当に大丈夫なのか?」
エルヴィンが去った後、
リヴァイはエマの顔を覗き込む。
「どうでしょう。
今までも少しずつ配給が減っていたので
実際結構まずいですけど、
そんなこと言ってる場合でも
ないですからね。」
エマはため息を吐く。
「とにかく、兵員の不満が
溜まらないように善処します。
食事は大事ですもんね。」
リヴァイはエマの手を握ると、
「悪いな。お前に負担をかけて。」
そう言って目を伏せた。
「いえ。リヴァイさんが
謝ることではないですから。
今、畑も広げている最中なので、
どうにかしますよ。」
エマはリヴァイの手を握り返した。