第24章 生きている価値
「さて。団長さんも来たことだし、
そろそろ楽しいこと始めようか?」
長髪の男はニタリと笑い、
エマのシャツを乱暴に掴んだ。
それと、ほぼ同時に
「お前が本当にしたいことは、それなのか?」
エルヴィンの冷静だが、
よく通る声が倉庫に響く。
長髪の男は手を止めて、
エルヴィンの目を睨みつけた。
「そんなところを見せ付けるために、
わざわざ私を呼んだのか?」
エルヴィンは男から目を離さずに言い放つ。
「お前たちがそうしたいなら構わないが、
それをしたとしても
私は特に何も感じないが。」
エルヴィンの目は冷酷で、
エマでさえ、少しの恐怖を感じた。