第23章 望んでいない再会
「素敵なお友達がたくさんできたんですね。」
エマはそう言いながら、
長髪の男に詰め寄る。
「私で良ければ、相手しますよ。」
「ちょ、エマさん!」
ジャンはその発言に驚き、
思わずエマの手を掴む。
「へぇ、お前、
俺たち楽しませれるくらいの技、
調査兵団で身に付けたの?」
長髪の男はニヤニヤ笑いながら、
エマの顎を掴んだ。
「そうですね。
5年前よりは、
楽しませられる自信があります。」
頭の中は恐怖で支配されかけていたが、
この場を乗り切る為に、
これ以外の方法は思いつかない。
エマは出来る限り誘惑できるように、
ジャンの手を振り払い、
長髪の男の腰に手を回す。