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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第4章 料理長らしく



「とにかく、この配給不足が
いつまで続くかが問題だ……
少し憲兵団にも掛け合ってみるか。」

「憲兵団は、いつも通り配給されるんですか?」

「ああ。そうみたいだな。」

エルヴィンは大きくため息を吐く。



「……相変わらず不平等ですね。」

「エマ。そんな顔をするな。
大丈夫だ。早いところどうにかする。」

あからさまに
不満気な表情を浮かべるエマに
エルヴィンは優しく声をかけた。



「私もサラに少し話してみます。
もしかしたら、こっそり食料を
分けてもらえるかもしれないので。」

「君にはかなり迷惑をかけるね……
ありがとう。」

エルヴィンは、またエマの頭を
撫でようとするが、

「おっと。またリヴァイに
怒られるところだったな。
私はそろそろ退散するとしよう。」

そう言って笑い、食堂を後にした。

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