第22章 相変わらずの目撃者
エルヴィンは
目を泳がせるジャンを見て少し笑うと、
「そうだな。
要所さえ掴めれば、誰にでも出来るだろう。」
そう言ってジャンを見た。
「だが、ジャンは
こんな乱暴な真似はしない方がいい。」
ジャンはそう言って少し頬を緩めた
エルヴィンを盗み見る。
肌蹴た逞しい胸元は少し汗ばみ、
ますます筋肉をいやらしく見せ、
乱れた髪すら艶めいて色っぽく見えた。
エルヴィンの身体は男の目から見ても
かなり魅力的に感じる。
肉厚な唇を纏った口で袖をまくる姿は、
何故か心臓の動きを加速させた。
『エマさんは、
この身体に抱かれてたのか……』
そう思うと、一気に身体が熱くなり、
思わず息を呑む。