第20章 栄養ドリンクの秘密
「なるほど。
私を実験台にしようとしていたのか?」
エルヴィンがそう言ってハンジに近付いた時、
「……あ、これ、
ダメなやつな気がします……」
エマは突然立ち上がった。
「エマに何を飲ませたんだ?」
エルヴィンはハンジに詰め寄るが、
「ねぇ、エルヴィン。今日って、
リヴァイ調査出てるよね?」
ハンジはエルヴィンの問いかけを
無視して尋ねる。
「リヴァイは駐屯兵団の手伝いで、
夜まで壁の上で見回りだろうな。」
エルヴィンは冷静にそう言うと、
ハンジの持っていた瓶を取り上げた。
「……栄養ドリンクではないのか?」
エルヴィンは瓶の中身を熟視する。
「エルヴィン。頼みがあるんだけど。」
「ハンジ。さっきからお前は、
私の質問に答えず何なんだ?」
エルヴィンは呆れたように言う。