第20章 栄養ドリンクの秘密
すると、
「ハンジ!
書類の提出期限が過ぎているぞ!」
エルヴィンが声を荒げながら、
ハンジの部屋に入ってきた。
「……ごめん。エルヴィン。
今それどころじゃない。」
ハンジは小声でそう言うと、
横目でエマを見る。
「エマ?」
エルヴィンはソファーに座って
青褪めているエマに目を向けた。
「あの……なんかこれ、
如何わしい薬ですよね……」
エマは身を竦ませながら小声で言い、
コソコソとハンジに瓶を手渡した。
「ハンジ……お前はまた何か変な薬を」
「違うんだって!
これ、エルヴィンに飲ませる予定で!」
「ハンジさん!
それ、言っていいんですか?!」
モブリットはつい横槍を入れる。