第20章 栄養ドリンクの秘密
「あれ、エマ!どうしたの?」
ドアの向こうに立っていたエマを見て
ハンジは目を丸くする。
「すみません、ちょっと休ませてください……」
そしてエマの疲れ切った表情を見ると、
ハンジはエマを部屋に招き入れた。
部屋に入るなり、
エマはソファーに座り込む。
「何かあったの?
顔、かなり疲れてるけど。」
ハンジはそう言いながら、
エマの顔を覗き込んだ。
「さっき畑広げようと思って
耕してたんですけど、
もうキリがなくて………」
エマは手を広げて見せる。
「うわ!どれだけやったの?!
すごい豆出来てるけど!」
ハンジは感情を昂らせながら、
エマの手のひらを見入った。
「分隊長。
そこは滾っていいところじゃないです。」
モブリットはハンジの服の裾を引く。