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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第20章 栄養ドリンクの秘密



「あ。きっとエルヴィンだ。
書類の提出期限、切らしてるから。」

「またですか?!」

モブリットは思わず声を上げる。


ハンジのこのセリフには毎回肝を冷やしていた。

団長のあからさまに不機嫌な顔が
目に浮かぶ……


モブリットのそんな思いを知る由もなく、

「さすがに、普通に渡しても
飲んでくれそうにないからなぁ。」

ハンジはそう言うと、
普通の栄養ドリンクが入った瓶を手に取り

「一緒に飲もうって言ったら、
安心すると思わない?」

と、小声でモブリットに問いかける。


「どうですかね……
と言うか、早く出ないと……」

モブリットがそう言ったところで、
またドアをノックする音が聞こえた。


「やばい。
怒らせたら飲んでもらえなくなる!」

ハンジはそう言って二つの瓶を机の上に置くと
急いでドアを開けた。

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