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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第4章 料理長らしく




その日の夜、
エマが食堂の掃除をしているところに
エルヴィンが姿を見せる。



「エマ。お疲れさま。」

エルヴィンはそう言うと、
エマの側に寄った。


「エルヴィンさん。お疲れさまです。」

エマは笑顔で声を掛けるが、
あまり冴えない表情のエルヴィンに

「エルヴィンさん、何かありましたか?」

と、問いかける。


「ああ。少し厄介なことになってね。
料理長としての君と話がしたいのだが、
今少し時間をもらえるかな?」

エルヴィンはそう言うと、
椅子に腰かけた。






エマはエルヴィンの隣に座ると、

「……食料難の話ですか?」

そう言って、エルヴィンの目を見入る。


「よく分かったね。そうなんだ。」

「最近買い出しに行くとよく聞くんです。
今年は不作の年だって話を。」

エマは小さくため息を吐いた。

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