第9章 最高で最悪な一年
私はさっきのワンピースが気になりソワソワしてると
「何ソワソワしてんだ?」
なんて聞かれた。
『いや、少し気になるワンピース見つけたんだけど似合わないだろうから買うのどうしようかなって思ってて…』
「そういや、あまりさくらは自分で服買わねえよな。」
そう。警察学校に入る時に買った夏服を今でも着ている。
『可愛い服たくさんあるし欲しいなとは思うけど、自分の服より子供たちの服の方が気になっちゃって。』
「まあ、確かにそうだな。俺も自分の服とか欲しいもんあるけどそれよりも子供に可愛い服たくさん着せてあげてぇなって思うわ。」
『ふふ、でしょ?』
子供たち可愛いもんね〜って話しながらもうすぐ帰るかってなった時、
「櫻、ちょっとトイレ行ってくるわ。」
と席を立った陣平。
私は彼を待っている間、博士に連絡を入れておいた。
今買い物終わったからもうすぐ迎えに行くね。
割とすぐに帰ってきた陣平は荷物を全部持って、さらに私の手も握ってくれて、私の車rx-7に向かった。