第9章 最高で最悪な一年
7月末、陣弥の誕生日が近くなった時
2人で休暇をもらい誕生日プレゼントを買いに出ていた。
「お、これとかいいんじゃね?」
『確かに!あの子パズル系好きだもんね〜』
「将来頭のいい男になりそうだぜ。」
陣平が頭いいからかその良さを受け継いでいる気がする。
小さいながらに時々新一の家に連れて行ってもらい優作さんの推理小説を読み漁っているみたい。
新一は学校に行ってるから未だに陣弥と会ったことがない。
けど優作さんはいつも家にいるからお邪魔しているようだった。
昔の新一を見ているようだった。
『あら、ゆめも頭いいかもよ?ゆめのほうがあなたに似ているし。』
「そうだなー陣弥は見た目は俺に似てないけどゆめは俺に似てるからな。顔のパーツが。」
『イケメンな女の子になるかもね』
「あー、イケメン女子って言えば千速だよな。」
その千速さんが陣平の初恋らしいけど、私は気にしてない。だって彼女は陣平のこと見てないから。