第2章 警察学校時代
とても寂しいけど私に止める権利はない。
『そっか…あなたが決めたなら仕方ない。』
「さくらが私の友達になってくれて嬉しかった!このあと教官に退職届出してくるの。また、いつかあなたに会えたらその時はご飯でも食べに行こうね!」
『ええ。もちろん。あなたが私の友達でよかった!最高の友だちよ。元気でね…』
グラウンドの隅でないた。声を抑えてたくさん泣いた。
伝えられなかった。伝えればよかったのに。
「んだよ、こんなとこにいたのか。お見送りしなくていーのか?」
『陣平…。うん。いいの。彼女にこんな顔見せれない」
「さくらのこと探してたよ。百瀬さん。行っておいでよ。」
『零…今からでも間に合うのかな…もういっちゃったり…』
「悩む前に行っておいで。」
私が悩んでるのを気にもさせないかのように立たされて背中を押された。
だから私は走った。全力で門まで走った。
けどそこには彼女の姿はなかった
『遅かったか…疲れた…』
もう22だよ!?体力つけないといけないのになぁ…
「あれ、さくら?」