第2章 警察学校時代
あれ、もういったんじゃなかったの?
さっきまで我慢してた涙が溢れて
思わず彼女に抱きついた
『るい…るい!!!ごめんね、るいごめんね…、!るいに言えてないことがあるの。』
「さくらがそこまで取り乱すの珍しいなぁ!どうしたの?」
『私ね、実は……、いや、ごめ「知ってたよ。さくら。あなたが松田くんのこと好きなの。」』
え?
『な、なんで?え…、』
「櫻は無自覚だろうけど。初めてここにきた時あなた松田くんと話していたでしょ。その時すっごい頬赤らめて、嬉しそうで、幸せそうな顔してた。だから私が松田くん好きっていって松田くんと話す機会あげられるかなって思って!」
確かに警察学校に入った時、私は彼と会っていた。でもほんの1分程度だった。付き合ってることは結婚するまで誰にも言わないって言ってキスしただけだった。その時のを見られてたのか…
『そうだったんだ…。え、まって警察官辞めるのは、?』
「もともとここに入る前に縁談話があったのよ!この前の休日に帰った時にその人との結婚が決まったの。警察官やってるのがバレたっていうのはほんと。だから結婚も決まったし、早く警察官やめて嫁に行こうかなって!ちなみに私の旦那さんはそこそこかっこいいのよ!松田くんの方が顔は好みだけど…笑」
『そ、そうだったんだ…。るいは優しいね。もうそろそろお迎え来るの?』
「うん!荷物はもう送ってあるからね!」
これでしばらく彼女に会うこともなくなる。
『るい、さっきも言ったけどあなたは私の最高の友達よ…離れるの寂しい。けど、るいが選んだなら私は応援する!がんばってね!』
るいも泣きながらありがとうっていってこの学校を辞めていった…