第2章 警察学校時代
そんな彼女がある日
「私、警察辞めようと思うの。」
『え?どうして急に』
「昔の私はいじめられてて。その時にたまたま警察の人に声かけてもらって、警察官目指したんだぁ」
「警察は正義のヒーローだって言われたの。だから世の中のいじめられてる人を助けたいって。死にたいって思ってる人を助けたいって思った。けど、わたしにはそんな正義のヒーローにはなれない」
『…。』
「それに、うちはそこそこの家柄だから親が警察なんて危険な仕事やめて結婚しなさいって言ってきたのよね。」
『え、ご両親に警察になること言ってなかったの?』
「うん。東京の大学院通いたいって話したんだけどたまたま近くを通った親戚が見てたみたいで両親に言っちゃって。」
「確かに両親に黙って出てきてしまって後悔もしてた。(顔面が)好きな人もできたけど脈なし笑
おまけに拳銃をまともに撃てない私には向いてないなーって思ってね。」
『だとしてもやりたくて入ったのでしょう?辞めなくても…』
「けどもういいの。知ってた?松田くん、いつもさくらのこと見てるの。」
!!!!
「だから諦めよう!って思って!諦めるタイミングはここだなって思っただけ」