第8章 二年後
櫻side
捜査一課と爆処に資料を渡しに行ったらいかにも警察に見えない格好をした諸伏景光を見かけた
『そんな格好で警視庁にいるとすごく怪しそうですよ。諸伏君』
「さくら!!ひさしぶり」
『去年ぶりね』
「櫻が警部補になって以来だな」
『そうだねえ。さっき爆処に行ったら陣平いなかったから今からお花買って早めに行こうかなあって思ったら怪しい人いるんだもん』
「はは、怪しい人ねえ」
ドンっ
『わっ』
「おっと、大丈夫か」
「すみません」
押されてよろけた私をひろが支えてくれた。
『あ、大丈夫です』
「そろそろ行くか、時間なくなる」
『そうね、ゼロもそろそろお迎えに来てくれる時間だしね』
「櫻、昔よりかなり瘦せたね」
『え、やっぱりそう?』
「筋肉あってしっかりしてるように見えるけどさっき支えたときかなり細くなってる」
『あー最近食欲なくて』
「食べないとだめだよ松田が心配する」
『パパはいつでも陣弥のことで脳内いっぱいよ』
その場の全員が噴出した。
「櫻、松田のことパパって言ってんのか?」