第8章 二年後
諸伏side
顔を真っ赤にした櫻が恥ずかしそうに
『わ、悪い..?』
このエレベーター内の全員は松田のことを知っている人たちばかりで全員が噴き出す理由もわかる。
「いや?あの松田がぱぱねえ」
ククク
と笑った俺はほんとにあの松田がぱぱと呼ばれていることがツボでしかなかった
「さくら!ひろ!」
「あ!ゼロ!!」
『お迎えありがとう』
「ねえゼロ聞いてよ。櫻が松田のことパパってよんでんだって」
『ちょ、ひろ!なんでそれ言うのよ!!』
だってパパって柄じゃないだろ
「まつだはぱぱって呼ばれる柄じゃないだろ」
ゼロもわかってくれたが不満そうな櫻
『陣平は家じゃちゃんとパパやってるもん!!!』
「陣弥はもう2歳か」
言われてみれば卒業してから1年ぐらいで生まれたからなあ
「あの夏は地獄だったね」
『零もひろもみんなあの時来てくれたからね。夏の出産でしんどいのにホシが家まで来るとか思わないよね。』
「わざわざfax送ってくる理由わかんなかったけど、あの組織を壊滅してほしかったらしいよ。」